ペットの火葬には当たり前の「ダンボール棺」。火葬が終わると、毎回ダンボールの灰が炉内に飛び散っています。いつも掃除しなければなりませんが、火葬が立て続けにある日は、なかなか熱い炉内の掃除をすることは出来ません。灰だらけの炉内をお客様に見られるのは気が引けます。ダンボール棺の価格にも疑問を持ちました。型代が高いからというのは分かりますが、通常の段ボール箱の値段を考えると「何で?」と思ってしまいます。ペットちゃんを納めても、ただの箱なので何だか淋しい。「バスケット棺」は確かに焼却残さはほとんど出ませんし、ペットちゃんを可愛らしく送ってあげられます。しかし価格が「高い」。「ん~、いいけど高い」。もう一つ困ることは、ダンボール棺もかご棺も置き場所を取ることです。特にダンボール棺はカートン単位なので「重い!」というのも悩みの一つです。女性スタッフですと、ちょっと持てないかも知れませんよね。でも、「これが当たり前と割り切らなくてはいけないのかな~」なんて思っていました。「何か良いものないかな~」と思いながらの毎日でした。そんな中、ある切っ掛けで、以前扱っていた事のある素材を思い出しました。新しいペット棺のコンセプトは、以下の4つを重視したものです。
1.可愛い
2.置き場所をとらない
3.焼却灰がほとんど出ない
4.低コスト
試行錯誤の末、キャンディコフィンの原型が出来上がり、実際、知り合いのペット霊園で試用し始めました。お客様にもご意見を頂き、改良を加えて現在の形に辿り着きました。1については、お客様の評判は上々です。2は、本棚にでも立てておけるくらいです。3については、うっすらと白い灰状のものが残る可能性はありますが、実験では、ほとんど分かりませんでした。おかげで炉内の灰の掃除は無くなりました。4については、ダンボール棺のおよそ半分か、それ以下の価格。また、すぐに作ることが出来るのも大きな特徴です。ペットちゃんの大きさを確認してからでもすぐに作ることが出来ます。動物病院様に置いて頂くにも扱いが楽ですし、置き場にも困らないとご好評頂いております。完全防水ではありませんが、水分も通しにくく、XLサイズで30kg程度のペットちゃんなら、全く問題なく持ち上げられます。ポリプロピレン製ですので、燃焼の際にダイオキシンは発生しません。素材の関係で大きさの制限はございますが、動物霊園様での施行数の80%程度はカバーできるのではないでしょうか。私どもは「キャンディコフィン」を開発、実験試用し、動物霊園様、動物病院様にお勧めできる商品だと確信しております。(キャンディコフィンは、特許出願中、商標登録済みです。)